今の日本で一番安全なのは家から一歩も出ないうちの猫だけじゃないか
週末の外出自粛。だと国から要請が出ている。
しかし現在僕は、大学生で春休み中であるので、平日も週末もさほど変化のないような
そんな毎日を過ごしている。
この場合毎日が週末のようだと、表現するのが正しいか。
だけれども外に出なければいけないような時もある。
それはアルバイトの時だ。当然店が休業になっていないので、シフトが与えられている以上は、仕事をしなくてはならない。
自分の家族もそうだ。自分たちの生活のために、お金を稼がなくてはいけないし、
ウイルスが怖いので休みますなんてことは言えない。きっとそんなことを言えば、ウイルスよりも怖いことが待っている。
僕は本当にうちの家の猫になりたいと思う。
いつもと変わらない毎日を過ごしているし、きっとコロナウイルスのことなんて知りもしない。
家から一歩も出ることはないので、感染リスクも限りなく低い。
しかしそんなことを思っていると、
ベルギーで飼い主から猫にコロナウイルスが感染したというニュースを見た。
人間が持ち帰ったウイルスはペットにまで影響を及ぼすことがわかってしまった。
そして素人ながら僕が思ったことは
このまま仕事などの理由でも外に出続け、家に帰ることを繰り返していても、結局家も外も変わらないじゃないか。と。
確かに家にいれば、人との接触を避けることができるし、リスクは減る。
しかし、それでも仕事で外に出ている以上は、家の中でもあまり変わらないじゃないか。
もし自覚ないまま感染している人間が家に帰ってきたら、家族全員、ペットも含め、感染リスクは限りなく高くなってしまう。
まるで、外に出れば巨人に食われて死んでしまうような、
もうそんな世の中になってしまった。
そして世界中がパニックに陥っている。
明るいニュースなどここ最近聞いていない。
政府のすべての対応
著名人のちょっとした行動、発言には
これでもかと批判を繰り返し、
薬局や医療機関では物の不足に怒号が飛び交う日々。
現金一律給付に対しては、
私はこんなに厳しい現状だ。金よこせ。などと自らの不幸アピールが飛び交っている。
コロナウイルスは、人類共通の敵であるのにもかかわらず
国同士で責任転嫁、擦り付けをしている現状。
もう地獄のような世の中だ。
やはり人間は、不測の事態が起これば、協力なんてできるはずがない。
それがコロナウイルスが教えてくれたことだ。
僕は人間を辞めたいと、人生で初めて心の底から思った。
うちの猫になって、こんな恐ろしい事態など知りもせず、ただただあくびをしていたい。
そんなことを思いながら、今日も不要不急の外出には入らないであろう仕事に行ってきます。
どうか、一日でも早く、この毎日が終わりますように。