僕はONE OK ROCKに出会って人生を変えられてしまった

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「just tell me why baby They might call me crazy」

歌詞の意味は全く分からなかった。当時小学生の僕には。

しかし、体の中で爆発が起こったような感覚があった。

当時の僕にきっとあの曲以上の「かっこいい」は存在しなかった。それを何億とある曲の中で見つけたんだろう。

この曲はONE OK ROCKというバンドの、The beginningという曲。

ONE OK ROCKはいまや日本を代表するロックバンドである。こういった売れているバンドは、「若者を中心に人気」と書かれがちだが、ライブに来る客層を見る限り、老若男女問わず絶大な支持を受けている。

そしてThe beginningは彼らの7枚目のシングルの表題曲であり、映画「るろうに剣心」の主題歌である。

当時の僕は、バンドだとかロックだとか、そんなものにまったく興味がなかった。

小学生にとってははJPOPが神だったのだ。JPOP以外は知らない。だから音楽=JPOPだ。僕もみんなが聞いている曲をなんとなく聞いて、音楽など別になくてもよかった。

彼らに出会うまでは。

僕はその日、The beginningを聴いてから夢中になってワンオクロックをネットで漁った。

いつもならすぐ飽きさせてくれる音楽が留まることを知らないように注がれてきた。

「未完成さ僕は」「僕は何で悲しくもこの時代に生まれてしまったんだろう」

「死ぬ間際に悔いはないと言えるように生きていたいだけ」

希望、絶望、野望。沢山、たくさん聴いた。どの曲も、もうすでにこのバンドを愛していたかのように体にすんなり入り、衝撃という名の爆発を起こし始めた。

「ああきっと、ハイスタやエルレに出会った人たちも同じような感覚を味わっていたんだな。」と、いろんなバンドを愛することが出来ている今だから思う。

それからというもの、受験、テスト、部活の大会、面接、出会い、別れ、、

僕は必ず人生の大事な場面に彼らの音楽を聴いていた。

断言できる。きっと「それ」なしでは、乗り越えられなかった。

そして初めてライブに足を運んだのは、2014年の横浜スタジアム2days。

自分にとってのヒーローの登場。圧倒的な迫力と気迫が織りなすエンターテイメント。

清々しいほどに心に突き刺さる真っ直ぐ過ぎるメッセージの一つ一つ。

 

人生で初めて音楽で涙を流した。

同時に恐ろしくなった。

自分はこの人たちの音楽なしで生きていけなくなてしまったのではないか。と。

 しかし、VocalのTakaは時々言う。「ONE OK ROCKなしでは生きていけないような人間にはなってほしくない」と。

この人は、いつも僕に痛烈に刺さるメッセージを伝えてくれる。悩んでいたことが毎回何だったのかわからなくなるほどに、粉々になる。

僕は「ONE OK ROCKなしでは生きていけないような人間」になっているつもりはない。彼らを応援している以上、彼らの望んでいないファンの姿にはなりたくない。

しかし、「彼らに出会って、人生を変えられてしまった人間」である。

今の生活のほとんどと言っていいほど、彼らに影響を受けている。

 

「自分をもっともっと連れ出すんだ。見晴らしのいい場所へ。」

 

CMで彼が言っていたメッセージは今でも僕の心の中で大切に生きている。

 

僕には、正直に言って夢がまだない。しかし、Takaのようなスーパースターになりたいという願望をずっと思い続けて生きてきた。

叶うかわからない願望と戦い続ける人生は少し不安でもある。でも全く怖くはない。

むしろ楽しみだ。これから彼らの音楽が僕の人生のBGMとしてどんな曲や言葉を聴かせてくれるのか。

ONE OK ROCKに出会えた人生でよかったと心の底から思えている人生を、さらに素晴らしいものにするために、僕は戦い続ける。